華厳(読み)ケゴン

デジタル大辞泉 「華厳」の意味・読み・例文・類語

け‐ごん【華厳】

《仏になる修行を華にたとえ、その華で仏の位を飾る意》仏語多くの修行・功徳くどくを積んで徳果が円満にそなわり、仏になること。
華厳経」の略。
華厳宗」の略。
[補説]書名別項。→華厳

けごん【華厳】[書名]

川端茅舎の第二句集。昭和14年(1939)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「華厳」の意味・読み・例文・類語

け‐ごん【華厳・花厳】

  1. [ 1 ] 仏語。
    1. ( 「厳」は修行や功徳を讚嘆した語 ) 菩薩の一切の修行や功徳を修めて、その徳果が円満にそなわること。〔華厳遊心法界記〕
    2. けごんしゅう(華厳宗)」の略。
      1. [初出の実例]「華厳分銭十八貫文」(出典:大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747))
      2. 「法相、三論、花厳、天台、真言、仏心、乃至、小乗律蔵に至るまで」(出典:源平盛衰記(14C前)九)
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ]けごんきょう(華厳経)」の略。
      1. [初出の実例]「はじめ花厳を説て、菩薩にさとらしめ給、日の出て先づ高峯を照がごとし」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
    2. [ 二 ]けごんのたき(華厳滝)」の略。
      1. [初出の実例]「白樺の霧にひびける華厳かな」(出典:川端茅舎句集(1934))

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