地上げ屋(読み)じあげや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地上げ屋」の意味・わかりやすい解説

地上げ屋
じあげや

所有権借地権が絡んだ土地建物を整理して,新たに更地 (さらち) を確保するために,大手不動産業者や企業などから依頼されて,土地売買契約や立退き契約を取り付ける不動産ブローカー。破格の成功報酬のため,暴力団が絡んでいることが多く,札束攻勢や嫌がらせ,脅し,暴力などによって所有者や賃貸契約者を追い出すケースが多く大きな社会問題となった。 1986年から 87年にかけての狂乱地価の陰には,この地上げ屋の暗躍があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android