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暴力 ぼうりょく violence; Gewalt

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暴力
ぼうりょく
violence; Gewalt

(1) 政治学的には,物理的強制力の行使一般をいう。 (2) 法学的には,不当ないし不法な方法による物理的強制力の使用をいう。 (1) の政治学的および社会学的意味における暴力の概念には,単に法的考察によって定義される不当不法な力の行使をいうのではなく,いわゆる革命集団による国家秩序の暴力的転覆 (武装蜂起) や暴力団による腕力などの行使から,国家が合法的かつ正当的に所有する軍隊や警察のいわゆる実力行使までも内包されるのが普通である。

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デジタル大辞泉の解説

ぼう‐りょく【暴力】

乱暴な力・行為。不当に使う腕力。「―を振るう」
合法性や正当性を欠いた物理的な強制力。
[補説]書名別項。→暴力

ぼうりょく【暴力】[書名]

武田麟太郎の小説。昭和4年(1929)「文芸春秋」誌に発表するが、左翼的傾向から発禁処分を受け、雑誌は本作を削除して発売された。

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百科事典マイペディアの解説

暴力【ぼうりょく】

身体や財産などに加える物理的強制力や破壊力。権力の究極的根源であり,近代国家権力は軍隊・警察など暴力の集中的独占を根幹とする。暴力はその機能により,身体や財産への直接的強制,社会制度や組織の直接的破壊,暴力の恐怖を通じての心理的強制に分けることができる。

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デジタル大辞泉プラスの解説

暴力

1952年公開の日本映画。監督:吉村公三郎、撮影:宮島義勇、脚本:新藤兼人。出演:菅井一郎、日高澄子、若山セツ子浪花千栄子殿山泰司ほか。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼうりょく【暴力 violence】

身体的な攻撃行動など直接的な暴力から,不法なしかたで行使される物理的な強制力に至るまで,暴力の発現形態は多様である。人間の暴力の本質を明らかにするためには,生物学,心理学,人類学,政治学,哲学などが共同して,多様な暴力現象群を認識していかなければならない。
【身体的攻撃行動としての暴力】
 攻撃行動とは他者に対して意図的に有害刺激を与えることで,それには他人を傷つけるような身体的攻撃行動と,他人を面前で罵倒するなどの言語的攻撃行動とがある。

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大辞林 第三版の解説

ぼうりょく【暴力】

乱暴な力。無法な力。 「 -を振るう」 「 -に訴える」
物理的強制力を行使すること。特に、それにより身体などに苦痛を与えること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暴力
ぼうりょく
violence

一般に、政治の世界においては、正当性と合法性を欠いた物理的強制力を暴力と称している。これに対して、正当性と合法性をもった物理的強制力は実力forceといわれるが、直接的で物理的な力の行使という点において、暴力も実力も実質は同じである。したがって、政治の世界では、正当かつ合法的に物理的強制力が行使されたとしても、それ自身の自己運動によって拡大し、適正な限界を越えて暴力に転化することもしばしばみられるのである。
 ある個人や集団が他の個人や集団の行動に影響を及ぼすための手段として、暴力は一時的にはもっとも有効な手段のように考えられるが、対象となる個人や集団に身体的苦痛を与えたり、自由や生命さえも奪うことがあるために、それら個人や集団から継続的に自発的な服従を確保することがむずかしい。「鉄砲の玉(ブレツト)よりは投票用紙(バロツト)のほうがいい」といわれるように、暴力はコストが高くつくわりには、相対的に高い効果を確保できないのが一般的である。[谷藤悦史]

国家と暴力

すべての国家は、体制を維持するための究極的手段(ウルテイマラテイオ)ultima ratioとして、軍隊、警察などの暴力装置を有している。暴力装置をまったく欠いたままで、特定の体制を継続的に維持することは不可能だからである。また、マックス・ウェーバーが、国家の特質を「物理的強制力の正当な行使を独占している」点に求めたように、近代国家では、物理的強制力の行使は政府にだけ認められ、他の制度や個人は国家が承認する限りにおいてのみその行使が認められる。暴力的装置の独占的所有と行使は、近代国家の特質なのである。こうした点から、国家権力それ自体が暴力であるという見方も成立する。また、政治体制の内部においては、国家による物理的な強制力の行使を正当で合法的であると考えない反体制集団が存在していたり、正当性や合法性の主張も特定の集団の特権的支配を隠蔽(いんぺい)するための口実であったりする場合があるため、物理的強制力はつねに暴力という性質をもたざるをえないのである。[谷藤悦史]

現代政治と暴力

歴史的に、暴力が典型的に出現する政治現象は、革命と戦争であったが、現代政治においてもそれらの現象と無縁ではありえない。平和研究の始祖の一人であるノルウェーの社会学者ガルトゥングは、戦争、テロ、リンチなどを直接的暴力、貧困、抑圧、人種差別などを構造的暴力とし、直接的暴力からの解放と構造的暴力からの解放こそが真の平和であると述べる。それら暴力からの解放を暴力という手段を全面的に発動させることなく達成するということが、現代政治に課せられた最大の課題である。[谷藤悦史]

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