地塩(読み)ちのしお

精選版 日本国語大辞典 「地塩」の意味・読み・例文・類語

ち‐の‐しお‥しほ【地塩】

  1. 〘 連語 〙 神を信じる者は、この世にあって塩のように、人の心の腐敗をとどめなければならないというイエスキリストの教え。転じて、「模範」とか、「手本」とかの場合に、そのたとえとしても用いられる。
    1. [初出の実例]「爾曹は地(チ)の塩(シホ)なり、塩もし其味を失はば、何を以(もて)か故(もと)の味に復(かへ)さん」(出典:引照新約全書(1880)馬太伝)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の地塩の言及

【下り塩】より

…江戸時代塩廻船によって江戸に移入された瀬戸内産塩。開府当初の江戸の塩需要は下総行徳,武蔵大師河原など江戸湾岸で産出される地塩(地廻り塩)に依存していたが,江戸の発展は地塩だけではとうてい需要を満たしえず,瀬戸内十州塩に依存せざるをえなくなった。瀬戸内塩は元和(1615‐24)ころから江戸に流入しはじめるが,初めは阿波斎田塩,播州荒井塩,同赤穂塩が中心であった。…

※「地塩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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