模範(読み)モハン

デジタル大辞泉 「模範」の意味・読み・例文・類語

も‐はん【模範】

《「模」は木型、「範」は竹で作った型》
見習うべき手本。のり。「模範を示す」
器物などを作るときに用いるもととなる型。
「黏土の乾かざる内に、―をくるものにして」〈中村訳・西国立志編
[類語]手本規範モデル典型亀鑑規矩きく見本かがみ範例標本サンプルひな型書式模範的象徴的代表的典型的標準的ティピカル規矩きく準縄規則決まり定め規定規律ルールおきて文範好例適例スタンダードフォーマット王道師表基準規準り所類型定型様式化スタイルフォーマル公式正則正統正統派正調本式本格的正規正式まっと正道折り紙付き太鼓判をパーフェクト非の打ち所が無い完璧万全完全無欠傑出大出来紋切り型腐ってもたい

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精選版 日本国語大辞典 「模範」の意味・読み・例文・類語

も‐はん【模範】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「模」は木製の、「範」は竹製の器を作る型 )
  2. 同型の器物や模様を作るときに用いる、そのもととなる型。
    1. [初出の実例]「黏土の乾かざる内に、模範(〈注〉カタ)を著るものにして」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉三)
  3. 見ならうべき手本。のり。規範。
    1. [初出の実例]「為皇王摸範者也」(出典:貴嶺問答(1185‐90頃)一〇月三日)
    2. 「生徒の模範になれの、一校の師表と仰がれなくては行かんの」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉二)
    3. [その他の文献]〔揚子法言‐一〕

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普及版 字通 「模範」の読み・字形・画数・意味

【模範】もはん

かた。手本。漢・王逸〔楚辞章句の序〕孔丘りし後より以來、名儒の士、詞賦するに、其の儀表に擬則し、其の範に式せざる(な)し。其の妙を取り、其のを竊(ぬす)む。

字通「模」の項目を見る

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