地方創生担当大臣(読み)ちほうそうせいたんとうだいじん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「地方創生担当大臣」の意味・わかりやすい解説

地方創生担当大臣
ちほうそうせいたんとうだいじん

地方の人口減や雇用減に歯止めをかけ、地方経済の活性化のための政策を担う国務大臣。安倍晋三(あべしんぞう)政権が2014年(平成26)9月の第二次改造内閣の発足時に創設したポストである。初代大臣には、防衛大臣農林水産大臣などを歴任した衆議院議員石破茂(いしばしげる)(1957― )がついた。地方創生担当大臣は、政府の人口減対策の司令塔となる「まち・ひと・しごと創生本部」(本部長・内閣総理大臣)の副本部長職を務め、2015~2020年の具体的な活性化策を盛り込んだ総合戦略づくりや今後50年の長期ビジョンづくりを担当する。地方創生分野は関係分野が総務省、経済産業省、国土交通省、農林水産省など多省庁にまたがることから、省益を超えて霞が関を指導するリーダーシップが期待されており、また、アベノミクス恩恵が都市部に集中し、地方経済へ及んでいないとの不満を和らげるねらいもあるとみられている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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