地盤変位(読み)じばんへんい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「地盤変位」の意味・わかりやすい解説

地盤変位
じばんへんい

地盤収縮破壊などにより、形状を変えることなく、ただその位置のみに変化がみられる現象。この際、変位方向は垂直方向、水平方向あるいは斜め方向とさまざまである。変位にかかわる期間は日・月単位のごく短いものから、年単位のもの、さらに地殻変動による変位のように地質時代的スケールのものまでいろいろあるが、一般には比較的短い期間の変位をさすことが多い。このようにみた地盤変位には、(1)地震活動に起因する広域的な変位、(2)地震断層近傍の水平および垂直方向の変位、(3)地すべり現象のうち、いわゆる地塊型すべりにみられる変位などの自然現象、(4)根切り工事などの土木工事による周辺地盤の変位などがある。

[新藤静夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む