日本歴史地名大系 「坂合部郷」の解説
坂合部郷
さかいべごう
- 奈良県:五條市
- 坂合部郷
「姓氏録」大和国皇別条に「坂合部首 阿倍朝臣同祖、大彦命之後也」、摂津国皇別条に「坂合部 同大彦命之後也、允恭天皇御世、造立国境之標、因賜姓坂合部連」とあり、坂合の語にちなむ説話とも考えられるが、坂合部郷の推定郷域は大和・紀州両国境、畿内・畿外の境界にあたる。
もと
仁安三年(一一六八)の豊井庄新苧注進状(東大寺文書)に「豊井御庄内二見坂合部春料苧不食分中分食□合参拾為(中略)坂合部郷廿一為」、同四年の二見坂合部郷預所給田畠注文(東京大学蔵東大寺文書)に「坂合部郷田畠一町内 田五段内河南条一里十五坪一段(下略)」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報