坂東三十三所観音

山川 日本史小辞典 改訂新版 「坂東三十三所観音」の解説

坂東三十三所観音
ばんどうさんじゅうさんしょかんのん

関東地方の坂東8カ国にまたがる33カ所の観音霊場。平安末期には西国三十三所観音巡礼が始まっていたが,東国からの西国巡礼が容易でないために,関東地方に同種の巡拝所が設けられた。鎌倉時代の成立とされる。霊場を巡る坂東巡礼の参詣者は,当初武士が中心であったが,江戸時代に一般庶民の間でも盛行した。1番札所は相模国鎌倉の杉本寺で,33番札所は安房国那古(なご)寺。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android