垂れ掛ける(読み)たれかける

精選版 日本国語大辞典 「垂れ掛ける」の意味・読み・例文・類語

たれ‐か・ける【垂掛・垂懸】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]たれか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 下にたらしておおう。下方にさげてかぶせる。たらしてかくす。
    1. [初出の実例]「片側みて、笠をたれかけて行けば」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. 水などをたらたらと流す。小便大便をもらす。
    1. [初出の実例]「長押を下る程に、ひちめかして垂懸けつ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)
  4. のろける。自慢する。
    1. [初出の実例]「まじめな話だから、うっかり聞いて、たうとうたれかけられた、いまいましい」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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