城久村(読み)ぐすくむら

日本歴史地名大系 「城久村」の解説

城久村
ぐすくむら

[現在地名]喜界町城久

山田やまだ村の北に位置する。地名からみてグスクが築かれていたことが想定されるが、高台でそれにふさわしい。奄美歌謡の八月踊歌に「ぐすく めーうらしゅや なふぁかち いじとぅんにゃ とぅじぬ いしかなや ぐしゅじ いしまくら」とあり、城久の前浦主は那覇に渡海していたらしい。わん間切のうち。正保琉球国絵図に村名の記載はないが、当地辺りに「おかミ山」「八幡宮」がみえる。元禄五年(一六九二)喜界島帳留(列朝制度)に湾間切与人のとして「城ク村」とみえる。「喜界島代官記」に同八年喜界島に「初而御八幡宮建立」があったとみえ、それは城久村に取立てたものとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android