埒不明屋(読み)らちあかずや

精選版 日本国語大辞典 「埒不明屋」の意味・読み・例文・類語

らちあかず‐や【埒不明屋】

  1. 〘 名詞 〙 埒のあかない人。特に、掛け買いなどの代金の支払いの悪い人をののしっていう。らちあけずや。
    1. [初出の実例]「惣じて掛は取よい所より集めて埒明(ラチアカ)ず屋としれたる家へ仕廻にねだり込」(出典浮世草子世間胸算用(1692)三)

らちあけず‐や【埒不明屋】

  1. 〘 名詞 〙らちあかずや(埒不明屋)
    1. [初出の実例]「万懸帳、埒明(ラチアケ)ず屋の世之介としかられながら」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android