基板ガラス(読み)きばんがらす(その他表記)glass substrate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「基板ガラス」の意味・わかりやすい解説

基板ガラス
きばんがらす
glass substrate

電子部品などの基板に用いられる板状ガラス総称。液晶ディスプレー用基板ガラス、プラズマディスプレー用基板ガラス、磁気ディスクハードディスク)用基板ガラスなどがある。液晶ディスプレー用基板ガラスは、ガラスの上に薄膜トランジスタTFT)を形成するため、アルカリ成分を含まない無アルカリガラスで耐熱性に優れたガラスとなっている。これら基板ガラスのなかには2メートル四方程度の大きさのものもあり、連続溶融窯によってガラス原料を溶融し、フュージョン法(溶融ガラスを、フュージョンパイプ(樋状パイプ)に供給し、両側にあふれ出たガラスをあわせながら下方に引っ張り、板状に成形する方法)やフロート法(溶融ガラスを、溶融金属スズで満たされたフロートバス(スズ浴槽)に供給し、スズ上に浮かんだガラスを水平方向に引っ張りながら板状に成形する方法)などの板ガラス製造方法によって板状のガラスに成形され、製造される。

[伊藤節郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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