磁気ディスク(読み)ジキディスク

百科事典マイペディア 「磁気ディスク」の意味・わかりやすい解説

磁気ディスク【じきディスク】

コンピューター記憶装置一種。薄い円板(ディスク)に磁性材料を塗り,磁化の方向によって記憶させる。半径方向に動く磁気ヘッドで読取り・書込みを行う。ハードディスクフロッピーディスクなどがある。磁気ドラムより小型。ハードディスクはフロッピーディスクのようにディスクを取り出して持ち運びできないものが多いが,フロッピーディスクと比べてけた違いに記憶容量が大きく,速度も速い。
→関連項目磁気テープ磁気録音シーケンシャルアクセス端末装置補助記憶ランダムアクセス

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「磁気ディスク」の意味・わかりやすい解説

磁気ディスク
じきディスク
magnetic disk

金属あるいはガラスの円盤に磁性材料を塗布し,磁気による情報の記録を可能にした媒体コンピュータの外部記憶媒体として使われる。その構造からハードディスクともいう。一つの軸に1~11枚程度の円板を重ね,記憶容量は数メガバイト MBから数ギガバイト GBまで可能で,さらに拡大がはかられている。補助記憶装置 (外部記憶装置) としての磁気ディスク装置では,情報データを記録・再生するための磁気ヘッド,磁気ヘッドを記録媒体上の所定の位置に位置決めするヘッド位置決め機構,およびそれらを制御する記録・再生信号処理回路を含む電子制御回路が付属している。データの読み取り・書き込み動作は,位置決め機構により,磁気ヘッドを現在のトラック位置から目標アドレスまで高速で移動させたのち,データを読み取ったり,書き込んだりする。アクセスタイムは円板の回転速度によって決まり,数十ミリ秒 (ms) 程度である。ディスクパックと称して装置からディスクのみを着脱可能としたものもある。磁気ディスクはアクセスタイムがかなり短く,大量の情報を記憶できるという特徴をもち,補助記憶装置として最も重要な媒体となっている。コンピュータの補助記憶装置として使われたのは 1956年の IBMの機種が最初。

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世界大百科事典(旧版)内の磁気ディスクの言及

【記憶装置】より


[磁気記憶装置]
 強磁性体の磁化特性を利用した記憶媒体を使った記憶装置を磁気記憶装置という。磁気記憶装置で使われる記憶媒体として,1950年代には磁気ドラムが使われたこともあるが,その後長期にわたって磁気ディスクや磁気テープが主流だった。磁気ディスクとしては,後述するハードディスク(固定ディスク)やフロッピーディスクなどがある。…

※「磁気ディスク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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