堺与三吉(読み)サカイ ヨサキチ

20世紀日本人名事典 「堺与三吉」の解説

堺 与三吉
サカイ ヨサキチ

明治・大正期の外交官



生年
明治6年(1873年)

没年
昭和6(1931)年11月19日

出生地
福岡県糟屋郡和白村

経歴
幼少より学才に優れ、生地・福岡県糟屋郡の郡費生として上海新設日清貿易研究所留学し優秀な成績で卒業する。明治27年日清戦争には陸軍通訳となり第1師団司令部付として従軍し、のち海軍省翻訳係となる。ついで外務省通訳生に転じ、31年支那重慶に赴任した。日露戦争後、奉天領事館書記生、同副領事、チチハル領事館の初代領事、43年長沙領事、更に蘇州領事などを経て、大正2年広東総領事代理となる。第1次世界大戦には第18師団司令部付として青島戦に従軍し、5年再び長沙領事となり、8年広東総領事、11年吉林総領事を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堺与三吉」の解説

堺与三吉 さかい-よさきち

1873-1931 明治-大正時代の外交官。
明治6年生まれ。上海(シヤンハイ)の日清貿易研究所に留学。外務省通訳生,チチハル領事館の初代領事などをへて,大正2年広東総領事代理となる。第一次大戦後は広東,吉林の総領事をつとめた。昭和6年11月19日死去。59歳。福岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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