精選版 日本国語大辞典 「塗桶」の意味・読み・例文・類語 ぬり‐おけ‥をけ【塗桶】 〘 名詞 〙① 漆で塗ってある桶。[初出の実例]「塗桶(ヌリヲケ)のふたに米を入てまいらせしかば」(出典:咄本・狂歌咄(1672)三)② 綿摘み用の器具。真綿を上にのせて引き伸ばすのに用いる。木製または土焼製で、桶に似た黒の漆塗りのもの。塗桶②〈女用訓蒙図彙〉[初出の実例]「むしりわたは、塗桶に入れば、一両もはばかる」(出典:名語記(1275)九)③ 表向きは綿摘屋の私娼宿。[初出の実例]「ぬり桶へちゃっと押込む長い文」(出典:雑俳・類字折句集(1762)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例