ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩化ビニリデン繊維」の意味・わかりやすい解説 塩化ビニリデン繊維えんかビニリデンせんいvinylidene chloride fibre 合成繊維の一つ。エチレンを塩化して二塩化エタンにしたあと,さらに三塩化エタンに誘導し,これに石灰乳を加えて塩酸を抜き塩化ビニリデンとする。これに少量の塩化ビニルを加えて共重合したものを押出し紡糸し,あるいは軟化剤を加えて溶かし紡糸する。単繊維が太いので用途はある程度限られるが,薬品類にも強く,水を吸ったり,腐ったりしにくいため,漁網や帆布,電気絶縁布,防虫網などに多く利用されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by