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漁網 ぎょもう

大辞林 第三版の解説

ぎょもう【漁網】

漁業に用いる網。引き網・巻き網・被かぶせ網・建て網・刺し網・敷き網などの種類がある。

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百科事典マイペディアの解説

漁網【ぎょもう】

漁労用の網。昔は綿糸麻糸が主材料であったが,近年はナイロン,ビニロンサラン塩化ビニルなど合成繊維が広く利用されるようになった。網目により本目(ほんめ)網,蛙股(かえるまた)網,綟(もじ)網,無結節網などに分かれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょもう【漁網 fishing net】

漁具に用いられる網地のこと。網地とは網糸をもって連続的に網目を構成したもので,網目は図1に示したように,通常四つの結節と4本の脚で構成される。網地によっては結節をつくらず,単に糸を組み合わせて連結している場合もある。したがって網には有結節網と無結節網とがある。 有結節網地の結び方にはいろいろの方法があるが,一般的なものは本目,蛙股(かえるまた),さらにそれぞれの結びを二重にした二重本目,二重蛙股という結節である(図2)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

漁網
ぎょもう
fishing netfish net

狭義には、水生生物を採捕するための網地の総称。広義には網地、綱類、浮子(あば)および沈子(ちんし)から構成された網漁具を包括して漁網という。漁網は、漁獲を目的とする魚種あるいは漁法によって、また素材となる繊維の種類、編網法、目合いの大きさなどによりそれぞれ特徴があり、目的に応じて選択され使い分けられる。網漁具の材料は、第二次世界大戦直後までは主として藁(わら)、ヤシ、シュロ、麻類などの天然植物繊維が用いられてきた。しかし、昭和30年代(1955~1964)から各種合成繊維が開発され、強靭で腐食しないことから急速に普及し、漁網の性能は大きく向上した。現在漁網として利用されている代表的な合成繊維とその比重を列挙すると、サラン(比重1.7)、クレハロン(比重1.7)、クレモナ(比重1.3)、ナイロン(比重1.14)、ハイゼックス(比重0.96)、パイレン(比重0.91)、さらにシーキング(比重1.45、サランを芯(しん)にしてポリエチレンフィルムで被覆したもの)など多種多様である。
 たとえば大型定置網では、運動場(囲網(かこいあみ)部)や垣網の網裾(あみすそ)部に比重の重いクレモナを、表層の部分には軽いハイゼックスなどを縫い合わせて用い、沈降と浮力を配慮した漁具構成がなされている。漁具の材質特性を考慮した使い方は、漁場での網成り(水中での網の形状)を良好な状態に保つために重要なことである。
 漁網は、その編網法によって有結節網と無結節網とに大別される。有結節網には蛙又(かえるまた)結節網と二重蛙又結節網、そして本目(ほんめ)結節網がある。ただし、本目結節網は天然繊維に多く使われるが、合成繊維ではほとんど用いられない。無結節網には普通無結節網、ラッセル網、捩子(もじ)網、織(おり)網などがある。[添田秀男・吉原喜好]

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世界大百科事典内の漁網の言及

【網漁業】より

…網漁業とは,いうまでもなく漁網を用いて魚を捕る漁業一般をいうが,漁獲技術における位置づけについては〈漁労文化〉の項目に譲り,ここでは日本における網漁業の歴史の概観に限定する。 日本の漁業が産業の一部門と認められるまでに発達したのは江戸時代以降のことである。…

【漁具】より

…河川・湖沼・浅海で使われるが,長い袋状の網で,内部に何段も返しをつけて入ったら出にくくした網を流れを受けるように張って杭などで固定し,流れにのって動く魚介類を漁獲するものである。 網漁具は漁網のほか,各種ロープ類,あばいわで構成される。漁網,ロープ類の材料としては,以前は各種天然繊維,漁網の場合はとくに綿糸が重要な役割を果たしたが,現在はほとんどすべて合成繊維に変わってしまった。…

※「漁網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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