塩基性度(読み)エンキセイド

化学辞典 第2版 「塩基性度」の解説

塩基性度
エンキセイド
basicity

酸の1分子中に含まれる水素原子うち水溶液水素イオンとなりうるものの数をいう.中和反応において,相手の塩基を中和する能力度合を示す.塩基性度1の酸(HCl,CH3-COOHなど)を一塩基酸,2のものを二塩基酸(H2SO4,H2CO3など),3のものを三塩基酸(H3PO4など),一般にnのものをn塩基酸という.[別用語参照]酸度

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の塩基性度の言及

【酸・塩基】より

Kaを酸解離定数,-logKa=pKaのようにしてpKaを酸解離指数といい,これによって酸性度をあらわす。Kbは塩基解離定数,pKbは塩基解離指数(塩基性度をあらわす)であるが,KbKaと逆の関係にあるからKaあるいはpKaだけで,酸および塩基の強さをあらわすことができる。すなわちpKaの値が大きいほど酸性度は弱く(塩基性度は強く),小さいほど酸性度は強い(塩基性度は弱い)。…

※「塩基性度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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