日本歴史地名大系 「塩山向嶽禅菴小年代記」の解説 塩山向嶽禅菴小年代記えんざんこうがくぜんあんしようねんだいき 一冊成立 明和六年頃原本 向嶽寺解説 塩山市上於曾の塩山向嶽寺住職が書継いだ年代記。表紙には「塩山年代記」とあるが、記事初行の表題が通用している。向嶽寺の創建は康暦二年だが、記事は四年前の永和二年からで、創建以前の開山抜隊得勝の動きから記されているが、代々書継がれたものがそのまま残っているわけではなく、最終記事である明和六年に近い頃に整理されたものと考えられ、筆跡は同筆である。記述は概して簡略だが、旧記をほぼ忠実に記録したものとみられ、戦国期の甲斐国を研究するうえでの基本史料の一つである。活字本 影印甲斐戦国史料叢書一 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報