(読み)しょ

普及版 字通 「墅」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] ショ・ヤ
[字訓] かりいお

[字形] 会意
野(や)+土。もと穀物を収める田廬。のち別邸・別荘の意となる。六朝期以後、景勝の地に別墅を営む風がさかんとなった。〔晋書、謝安伝〕に「棊を圍みて、別墅を(か)く」という逸話をしるしている。

[訓義]
1. かりいお。
2. いなかのやしき、しもやしき、別墅。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕墅 野廬なり、乃々伊保(ののいほ)なり 〔立〕墅 乃々伊保(ののいほ)なり

[熟語]
墅舎墅扉墅門墅楼
[下接語]
遠墅・家墅・江墅・郊墅山墅・新墅・草墅・村墅・別墅・野墅・幽墅・林墅

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【荘園】より

… 王室や有力者が郊外に園囿(えんゆう)を別荘として所有し,広大な庭園,田地,娯楽設備を併置した例は漢代から知られる。また南朝の江南貴族も,謝霊運の始寧墅(しねいしよ)や孔霊符の永興墅のように広い別荘をもった。後者は周回33里(約14km),水陸地265頃(けい)で二つの山を含むといわれる。…

※「墅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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