別墅(読み)ベッショ

デジタル大辞泉 「別墅」の意味・読み・例文・類語

べっ‐しょ【別×墅】

別荘別邸
「大なる―を構え」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「別墅」の意味・読み・例文・類語

べっ‐しょ【別墅】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「墅」は、田野の中の仮廬の意 ) 本宅と離れた地に別に設けた家。別荘。
    1. [初出の実例]「連逮伴健峯謀反事。出于京外。在山城国久勢郡別墅而薨焉」(出典続日本後紀‐承和一〇年(843)九月辛丑)
    2. [その他の文献]〔晉書‐謝安伝〕

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普及版 字通 「別墅」の読み・字形・画数・意味

【別墅】べつしよ

別荘。〔旧唐書、文苑下、王維宋之問田の別墅を得たり。口に在り、水舍下に(めぐ)る。~友裴(はいてき)と來し、琴を彈き詩を賦し、嘯詠すること日。~川集と號(なづ)く。

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世界大百科事典(旧版)内の別墅の言及

【別所】より

…本寺を離れて,僧侶や聖(ひじり)が在住・寄住して宗教生活を行う宗教施設およびそれを含む一定の土地を別所という。こうした別所以前に,〈別墅(べつしよ)〉と表記して別荘を意味したり,八大地獄それぞれに付随する小地獄を意味する別所の例もある。しかし,ほぼ11世紀以後の別所は,一定の区画をもった土地とそこに建てられた堂宇,房舎などの施設とそこに在住・寄住する僧侶・聖とその宗教活動を包括したものになっている。…

【別荘】より

…日常居住する住宅とは別に,保養,避暑,避寒や自然的な環境のなかでの遊楽などを目的として建てられた住宅で,古くは別業(べつぎよう),別墅(べつしよ),別庄(べつしよう)などとも呼ばれた。別荘を建てる習俗はかなり古くからあり,ローマ帝国や古代中国などの皇帝・貴族がすでに多くの別荘を建てていた。…

※「別墅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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