増森村(読み)ましもりむら

日本歴史地名大系 「増森村」の解説

増森村
ましもりむら

[現在地名]越谷市増森

増林ましばやし村の東に位置し、北と東は屈曲した古利根川、南は元荒川に限られ、村の中ほどを新方にいがた(千間堀)が流れる。集落は古利根川の発達した自然堤防上に散在する。田園簿に村名がみえ、高は田方七九石余・畑方四九九石余、ほかに野銭永一貫二七九文がある。幕府領で以後幕末に至る。「風土記稿」によると新方領に属し、家数一三〇。用水葛西かさい用水に依存。鎮守は香取社で、天文二一年(一五五二)創建と伝える新義真言宗東正とうしよう寺、大永三年(一五二三)創建と伝える同宗観音寺などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 カサイ 葛西

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android