士礼居叢書(読み)しれいきょそうしょ(その他表記)Shi-li-ju congshu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「士礼居叢書」の意味・わかりやすい解説

士礼居叢書
しれいきょそうしょ
Shi-li-ju congshu

中国の叢書。清の黄丕烈 (こうひれつ) の編。『周礼鄭氏注』『儀礼鄭氏注』『夏小正』『国語』など 24種を,多く宋本を復刻して収める。黄丕烈は天下第一ともいわれた富豪で,金にあかせて宋版百余種を集め,その書室を「百宋一廛 (いってん) 」と号した。本叢書はその蔵書から選んで復刻したもので,姚宏本『戦国策』のように以後ほぼ定本となったものもあり,清の叢書中最も善本を集めているとされる。また『戦国策』が呉師道本と校勘されているように,黄丕烈が他の善本との異同を校勘した「札記」が多くつけられ,貴重な資料となっている。

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