最新 地学事典 「変動時花崗岩」の解説
へんどうじかこうがん
変動時花崗岩
synkinematic granite ,synorogenic granite
造山運動の最盛期に形成され,オリゴクレースで特徴づけられる片状花崗岩ないし花崗閃緑岩。苦鉄質の分化岩と関連し,化学組成上でも一定の変化系列がある。母岩に対して調和性の貫入関係を示す。不連続反応系列と連続反応系列が明瞭に示され,理想花崗岩の化学組成のものが多い。この種の岩石は,Karelia帯とSvecofennia帯で普遍的。後期変動時花崗岩と同じように微斜長石で特徴づけられることから,正長石をもつ後変動時花崗岩よりもゆっくり(あるいは低温で)結晶したと考えられている。P.Eskola(1932)命名。
執筆者:青木 斌
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

