最新 地学事典 「変成地温」の解説
へんせいちおん
変成地温
metamorphic geotherm
変成作用が起こった地域の地下の深さと温度の関係。その勾配を変成地温勾配と呼ぶ。変成帯の累進変成作用を示す温度-圧力の関係は,変成帯の異なる変成地温の露出した岩石の深さにおける断面を表している。一つの広域変成帯でみると,低変成度地域では低い変成地温であり,高変成度地域では高い変成地温を示すのが一般的である。高圧型変成帯では5~10℃/km,中圧型変成帯では20~30℃/km, 低圧型変成帯では30~50℃/km程度の変成地温勾配をもつ。超高圧型変成帯の変成地温勾配は高圧型変成帯のものと近い。変成地温は造山帯の深部での温度構造を示していて,小さい地域はプレート沈込み境界近傍,大きい地域はやや離れた,島弧下部地殻のようにマグマ活動の活発な地域に対応している。
執筆者:鳥海 光弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

