変輝緑岩(読み)へんきりょくがん(その他表記)epidiabase

岩石学辞典 「変輝緑岩」の解説

変輝緑岩

閃緑岩との混同を避けるために,変閃緑岩(epidiorite)の代わりに提案された語である[Issel : 1892].epiという接頭語はいくつかの意味があり,ギュンベルは岩石が変質し鉱物が変わった場合に用いたが,ギュンベルが変閃緑岩とした岩石はドレライトであり,epiは不適当であった[Gümbel : 1888].グルーベンマンはepiという語を上部帯で変成作用が行われた岩石に用いた[Grubenmann : 1907].一方ラクロアは鉱物や化学成分が変質してもとの性質が完全にわからない火成岩に使用した[Lacroix : 1920].epiという語は現在はあまり使用されていない.

変輝緑岩

変成作用を受けた輝緑岩diabase).この語はかなり広く使用された.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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