夏扇(読み)ナツオウギ

デジタル大辞泉 「夏扇」の意味・読み・例文・類語

なつ‐おうぎ〔‐あふぎ〕【夏扇】

紙を張った扇。ヒノキ薄板を重ねた檜扇ひおうぎ冬扇というのに対していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夏扇」の意味・読み・例文・類語

なつ‐おうぎ‥あふぎ【夏扇】

  1. 〘 名詞 〙 夏に用いる、紙を張った扇。木製檜扇(ひおうぎ)を冬扇というのに対していう。夏の扇。
    1. [初出の実例]「夏扇給使云々」(出典:後二条師通記別記‐寛治五年(1091)二月一三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の夏扇の言及

【扇面画】より

…日本の扇は,ヒノキ(檜)の薄板を綴じ合わせた檜扇(ひおうぎ)と,紙を折りたたみ竹の骨をつけた蝙蝠扇(かわほりおうぎ)の2種が平安時代以来用いられた。前者は儀礼用で,実際に涼をとるのに用いられたのは夏扇と呼ばれた後者である。平安時代,貴族たちはこれらの扇に競って美しい絵を施し,扇合(おうぎあわせ)なども行われた。…

※「夏扇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む