薄板(読み)うすいた

デジタル大辞泉の解説

うす‐いた【薄板】

薄い板。⇔厚板
花器などの下に敷く薄い板。畳床(たたみどこ)、また直接畳に花器を置くときに用いる。
食品を包む、紙のように削いだ板。経木(きょうぎ)。
薄い板に巻いた薄地絹織物。薄盤。薄板物

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大辞林 第三版の解説

うすいた【薄板】

薄い板。 ⇔ 厚板 「 -塀」
花器を載せる板。
唐織物のうち、薄手のもの。薄い板に巻かれていた。 ⇔ 厚板
〔sheet〕 鋼板で、厚さ3ミリメートル 以下のもの。 ⇔ 厚板

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

薄板
うすいた
sheet

厚板plateに対する用語。鋼板では一般に厚さ3ミリメートル以下のものをいうが、非鉄材料ではもっと薄いものをいうこともある。鋼板では低炭素鋼、ステンレス鋼、電磁鋼板(電気鉄板ともいう)など種類が多い。このうち生産量のもっとも多いのが低炭素鋼板であり、これには、赤熱状態で圧延されたままの熱延鋼板と、室温で圧延仕上げされた冷延鋼板、および圧延後めっきや化学処理などを施した表面処理鋼板がある。熱延鋼板は表面状態をとくに要求されないものや、あとで塗装仕上げをして使用される鋼板である。冷延鋼板は自動車や冷蔵庫など表面性状の美しさが要求される場合に用いられ、またスズ引き鉄板(ブリキ)や亜鉛めっき鉄板(トタン)の原板に用いられる。屋根葺(ふ)きなどに用いられる着色亜鉛鉄板(カラー鉄板)は亜鉛鉄板の両面または片面に塗装、焼き付けたものをいう。塩化ビニルの皮膜をつけたものが塩ビ鉄板である。ビール缶はブリキなど表面処理鋼板でつくられる。
 非鉄材料の薄板は、プレス加工して種々の製品に成形されるほか、打ち抜いて小さい部品をつくる素材として用いるための帯板(フープhoop)とされる。[須藤 一・三島良續]

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精選版 日本国語大辞典の解説

うす‐いた【薄板】

〘名〙
① 厚さの薄い板。⇔厚板
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉六月暦「蛇の尾は〈略〉尾の先には又赤色に染めた熨斗形の薄板(ウスイタ)がついて居る」
花器などの下敷にする薄い板。用途により、矢筈板、蛤端(はまぐりば)、丸高台などの種類がある。
※宗湛日記‐天正一四年(1586)一二月二四日「始より蕪無に水ばかり入て薄板にすわる」
③ 地の薄い織物。特に唐織の薄地をいう。薄盤。薄板物。⇔厚板。〔日葡辞書(1603‐04)〕
経木の幅の広いもの。
※硝酸銀(1966)〈藤枝静男〉二「鰹のなかおちを薄板にくるんで」
⑤ 植物「さじらん(匙蘭)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕

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世界大百科事典内の薄板の言及

【鋼板】より

…鋼塊を圧延してつくる板状の材料の総称。鋼板には厚板とそうでない薄板とがある。厚板plateと呼ばれる鋼板はふつう厚さ3mm以上のものをいい,とくに成分と製造の際の温度履歴とが注意深く管理されている。…

※「薄板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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