夏麻引(読み)なつそびく

精選版 日本国語大辞典 「夏麻引」の意味・読み・例文・類語

なつそ‐びく【夏麻引】

  1. 地名海上(うなかみ)」などにかかる。夏、麻を畑から根引きして績(う)む意で「績む」の「う」と同音の「う」にかかるか。一説に、夏に麻を根引く畑の畝(うね)の意で「畝」の「う」と同音の「う」にかかるとも。
    1. [初出の実例]「夏麻引(なつそびく)海上滷(うなかみがた)の沖つ渚(す)に鳥はすだけど君は音もせず」(出典万葉集(8C後)七・一一七六)
  2. 「命(いのち)かたまけ」にかかる。麻をつむいで糸にする意で「い」にかかるか。一説に麻を傾けて刈る意で「かたまけ」にかかるとも。
    1. [初出の実例]「夏麻引(なつそびく) 命かたまけ 刈薦の 心もしのに 人知れず もとなそ恋ふる」(出典:万葉集(8C後)一三・三二五五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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