外久保村(読み)とのくぼむら

日本歴史地名大系 「外久保村」の解説

外久保村
とのくぼむら

[現在地名]榛原町坂部さかべ

堀之内ほりのうち村の北に位置し、高尾たかお(現坂口谷川)の中流右岸に立地する。東は同川を挟んで前玉さいたま村。同川は当村付近で天井川の状態になっているので、しばしば氾濫する。現山梨県塩山市の放光ほうこう寺が所蔵する嘉慶元年(一三八七)六月(ただし改元は八月)に書写された大般若経巻二一〇の奥書に「殿窪村芳遠庵置之」とあり、希芳を本願旦那、円阿尼を旦那として僧中進が執筆し、殿窪とのくぼ村の芳遠庵に納められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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