外傷性心膜炎(読み)がいしょうせいしんまくえん

改訂新版 世界大百科事典 「外傷性心膜炎」の意味・わかりやすい解説

外傷性心膜炎 (がいしょうせいしんまくえん)

ウシが釘,針金などの金属性異物をのみこんで起こす病気。ウシの第1胃の内膜ハチの巣状を呈し,その収縮運動は強力で,食べ下ろした金属のとがった先端が第2胃壁,横隔膜を貫通して心膜腔,さらには心臓にまで達することがある。その結果,細菌感染を起こして外傷性心膜炎に陥る。この病気のウシは食欲が減退し,疼痛(とうつう)のため運動を嫌い,下り坂歩行を好まず,患部の圧迫により左側のひじを外方に開いて起立する。聴診により心外雑音が聞かれることもある。また心音の聴取細弱となる。心拍数は100~140と増加し,心電図上,低電位差を示す。本病は確定診断が早期であれば手術による異物の除去が望まれるが,通常殺処分とされる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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