針金(読み)はりがね

精選版 日本国語大辞典 「針金」の意味・読み・例文・類語

はり‐がね【針金】

〘名〙
金属を、細長く延ばした線状のもの。〔易林本節用集(1597)〕
電線。電灯線。
※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉五「伝信機(テレガラフ)の張鉄(ハリガネ)に」
③ (長く続いているところから) 遊里で、古くからのなじみの客。〔商業符牒袖宝(1884)〕

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デジタル大辞泉 「針金」の意味・読み・例文・類語

はり‐がね【針金】

金属を細長く伸ばして、線状にしたもの。
電線。
伝信記テレガラフの―に」〈魯文西洋道中膝栗毛
主に九州北部のラーメン店で、麺のゆで加減を表す語。ゆで時間が短くとても硬い状態で供する。→粉落としばり硬
[類語]ワイヤ鉄条鉄線銅線鉄条網

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百科事典マイペディア 「針金」の意味・わかりやすい解説

針金【はりがね】

一般に金属の線。ワイヤwireとも。最も多く使われるのは軟鋼線に亜鉛めっきしたもので,線は普通0.25〜6mm。そのまま使われるほか,有刺鉄線金網蛇籠(じゃかご)などの材料とする。

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世界大百科事典 第2版 「針金」の意味・わかりやすい解説

はりがね【針金 wire】

日常種々雑多な工作に用いられる金属線。通常は低炭素鋼,シンチュウ,銅,アルミニウムなどの線材の一部で,ペンチやニッパーなどで工作できる硬さと太さをもつものをいう。これらは熱間圧延や熱間押出しで製造した棒または線材を,冷間引抜きし,焼きなましてつくられる。針金の太さの分類は番数によってなされ,番号が大きいほど線径が小さい。太さの測定には針金ゲージを用いる。【木原 諄二】

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「針金」の意味・わかりやすい解説

針金
はりがね

線材

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