外国銀(読み)がいこくぎん(その他表記)wai-guo-yin; wai-kuo-yin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外国銀」の意味・わかりやすい解説

外国銀
がいこくぎん
wai-guo-yin; wai-kuo-yin

明・清時代に公私貿易を通じて海外から中国に流入した銀。洋銭ともいう。中国では 15世紀以来,銀が通貨として広く使用されるようになったが,国内での銀の産額が少なかったので,外国銀の流入が喜ばれ,貿易品の対価として盛んに輸入された。外国銀は日本からも入ったが,主要な位置を占めたのはスペイン銀貨 (メキシコ銀墨銀ともいう) で,中国人のマニラ貿易により,のちにはイギリス東インド会社を通じ広東貿易によって多量に中国にもたらされた。その額は明末清初に 200万ドルぐらいであったが,19世紀には 400万~500万ドルにも及んだ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む