イギリス東インド会社(読み)イギリスひがしインドがいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イギリス東インド会社」の意味・わかりやすい解説

イギリス東インド会社
イギリスひがしインドがいしゃ
British East India Company

1600年東洋貿易を目的に設立されたイギリスの独占的・政治的商業会社。初めモルッカ諸島の香料貿易を目指したが,オランダに敗れ,17世紀半ば以降ボンベイ,マドラス,カルカッタを拠点にインド貿易を進めた。 18世紀に入ると,ムガル帝国衰退に乗じて領土支配に乗り出したが,1757年プラッシーの戦いでベンガル大守の軍を破るとともに,フランス勢力の駆逐に成功,1765年にはベンガル地方の徴税権を獲得した。次いでマイソール戦争マラータ戦争シク戦争などにより,19世紀半ばまでにインド全域をその支配下に置いた。一方,18世紀末以降,アヘン輸出を中心に中国貿易を強化したが,産業革命に伴う自由貿易政策の結果,1833年には中国を含むすべての貿易独占権は打破され,活動停止となった。 1858年インド大反乱の責任を問われて会社は解散,インドはイギリス政府が直接支配することになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「イギリス東インド会社」の意味・わかりやすい解説

イギリス東インド会社
いぎりすひがしいんどがいしゃ

東インド会社

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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