外部重役(読み)がいぶじゅうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外部重役」の意味・わかりやすい解説

外部重役
がいぶじゅうやく

社外重役ともいい,会社の経営管理の執行に従事していない非常勤取締役で,通常は他の会社に籍があって,同時に当該会社の取締役会メンバーであるという二重メンバーシップをもつ。現行商法のもとでは,取締役会は経営管理に関する意思決定機関であって,その執行機関ではない。したがって外部から人を取締役会のメンバーに導入することで,会社の基本方針決定に広い視野客観性とを持込めるようになる。日本ではアメリカに比べて例は少いが,近年次第にその役割が注目され,導入する会社もふえつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android