多層プリント基板(読み)たそうプリントきばん(英語表記)multilayer printed circuit board

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多層プリント基板」の意味・わかりやすい解説

多層プリント基板
たそうプリントきばん
multilayer printed circuit board

回路配線を有する樹脂の板で,内部に2層以上にわたって電気導体路が形成されているもの。層間の電気導体路は,スルーホールと呼ばれる導体によって互いに接続されている。この基板は,電子機器を組み立てる際に必要となるもので,表面および裏面に集積回路パッケージや抵抗キャパシタなどの各種電子部品が数多く搭載され,回路システムが構成される。この基板は,薄い樹脂板の表面に銅の回路配線を形成し,これを複数枚積み重ね,加熱・接着することによって作られる。樹脂材料としては,絶縁性に優れるエポキシポリイミドが一般に用いられる。コンピュータなどの高速化・高信頼性化に伴い,数十もの層数を有する基板も作製されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android