新撰 芸能人物事典 明治~平成 「多田小余綾」の解説
多田 小余綾
タダ コユルギ
- 職業
- 芸妓
- 専門
- 阿波よしこの
- 別名
- 芸名=お鯉(オコイ),長唄名取名=松永 和三雄(マツナガ ワサユウ)
- 生年月日
- 明治40年 4月27日
- 出生地
- 徳島県 徳島市
- 学歴
- 新町小卒
- 経歴
- 6歳の頃から三味線を習い、10歳で清元延喜久に入門して本格的に修行を始める。小学校を卒業すると芸妓の道を志し、大正9年うた丸としてお披露目、12年こゆるぎの名で自前芸者となり、昭和5年お鯉と改名した。阿波おどりの囃子“阿波よしこの”の名手で、6年コロムビアレコードから「徳島盆踊唄(よしこの)」と「阿波風景」をレコードに吹き込み、7年発売。これが“阿波よしこの”の初レコード化であり、全国に阿波おどりが知られるきっかけとなった。11年にはタイヘイレコードと専属契約を結び、“東の市丸、西のお鯉”と称された。24年徳島市に料亭・言問を開業、女将として店を切り盛りする傍ら、ラジオ・テレビにも数多く出演。平成20年100歳で亡くなる直前まで旺盛に活動し、“阿波よしこの”の第一人者として知られた。
- 受賞
- NHK徳島放送局地方放送文化賞〔昭和28年〕,徳島県知事表彰〔昭和62年〕,徳島市長表彰(特別市政功労者)〔平成1年〕,文部大臣地域文化功労賞〔平成1年〕,徳島県文化賞〔平成2年〕,朝日新聞阿波おどり大賞〔平成4年〕,伝統文化ポーラ賞(優秀賞 第25回)〔平成17年〕,徳島県民栄誉賞〔平成18年〕,徳島市名誉市民〔平成19年〕
- 没年月日
- 平成20年 4月6日 (2008年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報