化学辞典 第2版 「多硫化物系ゴム」の解説
多硫化物系ゴム
タリュウカブツケイゴム
polysulfide rubber
で表される硫黄を主鎖に含むポリ硫化アルキレン単位からなる合成ゴム.xは通常1~4であり,ランク数とよばれる.二塩化アルキレンと多硫化アルカリから得られる.チオコールゴムの商品名がある.耐油性,耐老化性,耐オゾン性,耐コロナ性などすぐれた性質を示すため,特殊な用途に使用されることが多い.エポキシ樹脂,フェノール樹脂と併用して耐衝撃性の改良,耐油性ゴム,接着剤,ロケット燃料の一部,ゴムの加硫剤などの用途がある.さらに液状チオコール-LPは,建築物,車両,航空機などのシーリング材などに広く利用されている.[別用語参照]加硫
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報