多門二郎(読み)タモン ジロウ

20世紀日本人名事典 「多門二郎」の解説

多門 二郎
タモン ジロウ

明治〜昭和期の陸軍中将



生年
明治11(1878)年9月10日

没年
昭和9(1934)年2月15日

出生地
静岡県

学歴〔年〕
陸士(第11期)卒,陸大〔明治42年〕卒

経歴
明治33年歩兵少尉任官、日露戦争では歩兵第4連隊付中尉で出征、戦争中大尉となり歩兵第3旅団副官。42年以後歩兵第63連隊付、陸士教官、第6師団参謀、歩兵第62連隊大隊長、陸大教官。シベリア出兵の際には、大正9年尼港(ニコラエフスク)派遣隊長、多門支隊長、サハリン州派遣軍参謀として転戦。10年歩兵第2連隊長、11年歩兵第6旅団長と進み、14年参謀本部第4部長となる。陸軍大幹事、昭和4年中将、陸軍大学校校長を経て、5年第2師団長。6年満州駐屯満州事変では関東軍主力部隊の長としてチチハルや錦州攻略など初期の主要作戦を指揮した。7年帰還、8年予備役編入。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「多門二郎」の解説

多門二郎 たもん-じろう

1878-1934 明治-昭和時代前期の軍人
明治11年9月10日生まれ。第四師団参謀長,母校陸軍大学校の校長などをつとめる。昭和6年第二師団長として満州(中国東北部)に駐屯。満州事変ではチチハル攻略などを指揮した。陸軍中将。昭和9年2月15日死去。57歳。静岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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