夜去方(読み)ようさりつかた

精選版 日本国語大辞典 「夜去方」の意味・読み・例文・類語

ようさり‐つ‐かた【夜去方】

〘名〙 (「よさりつかた(夜去方)」の変化した語。「つ」は「の」の意の古い格助詞) 夜になった頃。夜分。また、夕方。ようさりかた。
多武峰少将物語(10C中)「ようさりつかた、月のほのかなるに、立ち寄り給へり」

よさり‐つ‐かた【夜去方】

〘名〙 (「つ」は「の」の意の古い格助詞) 夜がやってくるころ。夜になる時分。夕方。ようさりつかた。よさりがた。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「よさりつかたになりぬれば、大宮に御湯殿まゐる」

ようさり‐かた【夜去方】

※宇津保(970‐999頃)国譲下「さてようさりかた、他蔵人して聞こえ給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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