夜立(読み)よだち

精選版 日本国語大辞典 「夜立」の意味・読み・例文・類語

よ‐だち【夜立】

〘名〙 夜に旅立つこと。また、夜の明けきらないうちに出発すること。⇔朝立ち
玉葉(1312)旅・一一六〇「朝あけの山分衣ぬれてけり深き夜だちの露のしめりに〈藤原実重〉」

よ‐だ・つ【夜立】

〘自タ四〙 夜に出発する。夜に旅立つ。
万葉(8C後)一四・三四八〇「大君の命かしこみ愛(かな)し妹が手枕離れ欲太知(ヨダチ)来ぬかも」

よ‐たたし【夜立】

〘形シク〙 昼間行くことができるのに、夜行くさま。
日葡辞書(1603‐04)「ヨタタ。〈略〉 Yotataxǔ(ヨタタシュウ) キタッタ ヒトヂャ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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