20世紀日本人名事典 「大串龍太郎」の解説
大串 龍太郎
オオグシ リュウタロウ
江戸時代末期〜大正期の政治家,実業家 徳島県議;徳島貯蓄銀行頭取。
- 生年
- 弘化2年3月18日(1845年)
- 没年
- 大正14(1925)年1月28日
- 出生地
- 阿波国板野郡五条村(徳島県)
- 経歴
- 長門・周防・伊予に売場を持つ藍商人大串家の養子となる。新居与一助に師事して漢学を学ぶ。長じて家業に従事し、のち西条村組頭庄屋・高知県御用掛などを経て明治12年高知県会議員に選ばれ、高知県からの徳島分県に奔走。13年に徳島県会議員となり県会議長を4期務めて、吉野川の改修工事など公共事業を推進した。また実業界でも活躍し、15年旧徳島藩家老賀島政範らと共に徳島銀行を創立して頭取に就任、さらに27年徳島電燈会社を、30年には徳島鉄道株式会社を設立。その後も徳島倉庫社長や徳島貯蓄銀行頭取などを歴任し、徳島の経済発展に大きく貢献した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報