奔走(読み)ホンソ

デジタル大辞泉の解説

ほん‐そ【奔走】

ほんそう(奔走)」の音変化。
「民を憐むこと、初孫をお祖父(ぢい)祖母(おば)の大事に―するより情深し」〈浮・宗匠気質〉

ほん‐そう【奔走】

[名](スル)
忙しく走り回ること。物事が順調に運ぶようにあちこちかけまわって努力すること。「募金集めに奔走する」
もてなすこと。饗応。馳走。
「今宵限りの御―とりどり騒ぐばかりなり」〈浄・手習鑑
大切にすること。かわいがること。
「木ごとに花ぞ咲きにけるなどと―めさるるは」〈俳諧寺記〉

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大辞林 第三版の解説

ほんそう【奔走】

( 名 ) スル
物事がうまくいくように、あちこちかけまわること。 「国事に-する」 「知人の-で就職できた」
ごちそうしもてなすこと。 「賭引の手物は、亭主-か/庭訓往来」
大切にすること。かわいがること。 「初は賢者をいかにも-して/毛詩抄 6

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精選版 日本国語大辞典の解説

ほん‐そ【奔走】

〘名〙 「ほんそう(奔走)」の変化した語。〔かた(1650)〕

ほん‐そう【奔走】

〘名〙
① (古くは「ほんぞう」とも) 走りまわること。忙しく立ちまわること。
※本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉「妻子漸倦裁縫之苦、僮僕長厭奔走之役
※読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺「嶋人俄頃に騒ぎたちて、右往左往に奔走(ホンソウ)す」 〔書経‐武成〕
② 物事がうまく運ぶようにかけまわって努力すること。いろいろ世話をやくこと。また、その心づかい。
※吾妻鏡‐文治五年(1189)三月一三日「頼朝こそ可勤仕事にて候へば、愚力の及候はん程は、可奔走候」
③ (走りまわって用意する意から) 手厚くもてなすこと。馳走すること。饗応すること。
庭訓往来(1394‐1428頃)「一種一瓶者。衆中課役。賭引手者。亭主奔走歟。〈略〉正月六日」
④ 大事にすること。かわいがること。また、そのもの。秘蔵。ほんそ。
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)六「初は賢者をいかにも奔走して山海の珍物をととのへて膳をこしらへて下されたぞ」

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