精選版 日本国語大辞典 「奔走」の意味・読み・例文・類語
ほん‐そう【奔走】
〘名〙
① (古くは「ほんぞう」とも) 走りまわること。忙しく立ちまわること。
※本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉「妻子漸倦二裁縫之苦一、僮僕長厭二奔走之役一」
② 物事がうまく運ぶようにかけまわって努力すること。いろいろ世話をやくこと。また、その心づかい。
※吾妻鏡‐文治五年(1189)三月一三日「頼朝こそ可二勤仕一事にて候へば、愚力の及候はん程は、可レ令二奔走一候」
※庭訓往来(1394‐1428頃)「一種一瓶者。衆中課役。賭引手者。亭主奔走歟。〈略〉正月六日」
④ 大事にすること。かわいがること。また、そのもの。秘蔵。ほんそ。
ほん‐そ【奔走】
〘名〙 「ほんそう(奔走)」の変化した語。〔かた言(1650)〕
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