大入道(読み)オオニュウドウ

デジタル大辞泉 「大入道」の意味・読み・例文・類語

おお‐にゅうどう〔おほニフダウ〕【大入道】

からだの大きな坊主頭の男。また、その姿の化け物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大入道」の意味・読み・例文・類語

おお‐にゅうどう おほニフダウ【大入道】

〘名〙
① 大きな坊主(ぼうず)。大坊主。
② 坊主頭の大男。大坊主。
社会百面相(1902)〈内田魯庵電影「見上げるばかりに脊の高い大入道
③ 大きな坊主頭の化け物。見越(みこし)入道の類。大坊主。
※俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)白豚独吟「脇寮の大入道や見越すらん」

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世界大百科事典(旧版)内の大入道の言及

【入道】より

…また土着の信仰に根ざす生活をしていた日本人は,仏教に対して畏敬の念を持ちながらも,忌避の感情を捨てきれず,村落の外から入ってくる僧侶を異形(いぎよう)の者として畏怖の念を抱いていたので,そうした感情が複合して,入道ということばは,種々の妖怪と結びつけられるようになった。あいきょうもある小僧・小坊主に対して大入道は妖怪変化の王であり,見越(みこし)入道のように,仰ぎ見ればどこまでも大きくなっていく怪物などが語り伝えられた。入道は強大であるが,どこかうさんくさく得体の知れないものと感じられているが,それは日本人の仏教に対する感情の深層の反映でもあろう。…

※「大入道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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