精選版 日本国語大辞典 「坊主」の意味・読み・例文・類語
ぼう‐ず バウ‥【坊主】
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もとは房主とも書き,僧房の主をいった。のちの住持,住職にあたり,また一般に僧侶の呼称ともなった。
→坊主衆
江戸幕府には同朋頭(若年寄支配)の配下に茶室を管理し,将軍,大名,諸役人に茶を進めることを職務とする奥坊主組頭(50俵持扶持高,役扶持二人扶持,役金27両,御目見以下,土圭間詰,二半場),奥坊主(20俵二人扶持高,役扶持二人扶持,役金23両,御目見以下,土圭間詰,二半場)100人前後,および殿中において大名,諸役人に給事することを職務とする表坊主組頭(40俵二人扶持高,四季施代金4両,御目見以下,躑躅(つつじ)間詰,二半場),表坊主(20俵二人扶持高,御目見以下,焼火間詰,二半場)200人前後があった(この職は大名,諸役人からの報酬が多く,家計は豊かで,そのため奢侈僭越に流れたという)。また茶室に関するいっさいのことをつかさどる数寄屋頭(若年寄支配)の配下に,数寄屋坊主組頭(40俵持扶持高,四季施代金4両,御目見以下,躑躅間詰,二半場),数寄屋坊主(20俵二人扶持高,御目見以下,焼火間詰,二半場)40~100人ほどがあった。このほかには,二条城御殿預(所司代支配)の配下に,坊主(現米10石二人扶持)17人のあったことが知られる。
執筆者:北原 章男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
本来は寺院の僧坊(房)の主の意で、寺坊の住職を称し、「房主」とも書き、「ぼうしゅ」ともいった。室町時代以後、意味が拡大し、広く僧侶(そうりょ)の総称となり、さらに髪を剃(そ)ったり短く刈った頭や、そのような人をも称するようになった。また、江戸幕府の役職として、大名や諸役人に対して、茶の接待をする「奥(おく)坊主」、給仕をする「表(おもて)坊主」、さらに茶礼・茶器・喫茶を受け持つ「数寄屋(すきや)坊主」もいた。また、近世では芸事や学問の師匠で髪を剃った人をも称した。また昔、幼児が頭髪を剃る習慣があったことから、親愛や軽卑の感情を込める称呼としても用いられた。男児が多いが、女児にも用いられた例もある。形状の類似に基づく連想から意味はさらに拡大し、木の生えていない禿(はげ)山や、花札の「月」の札や「ネギ坊主」など、さらには、盗人や的屋などの隠語のなかにもみいだされるなど、きわめて多義的に用いられている語である。
[藁科勝之]
1房主とも。原義は寺院における僧侶の居室である坊(房)の主のこと。平安末期から御坊などともよばれ,寺院における有力僧の尊称でもあった。室町時代以降,僧形の者も含め広く僧侶一般の呼称となり,しだいに僧侶の賤称となった。幼時に剃髪する習慣があったことから,男児の呼称としても用いられる。
2江戸幕府の職制。武家に奉仕して茶の湯の世話をする坊主を茶坊主といい,江戸時代には,江戸城内において剃髪・法服で雑務に従事する職も坊主といった。同朋頭のもとに表座敷を管理する表坊主,将軍の身近で奉仕する奥坊主,御用部屋に勤務する御用部屋坊主,土圭(とけい)の間に勤務する中奥坊主がおかれ,また数寄屋頭のもとに喫茶を扱う数寄屋坊主,寺社奉行のもとに紅葉山東照宮付の紅葉山坊主などがいた。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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