朝日日本歴史人物事典 「大原桜井」の解説
大原桜井
奈良時代の皇親官僚。歌人。もと桜井王といった。天武天皇の曾孫,長親王の孫,河内王の子。和銅7(714)年従五位下,天平3(731)年従四位下。天平年間には遠江守。天平16年大蔵卿でかつ恭仁京(京都府加茂町・木津町・山城町)の留守司となっている。天平11年,兄高安王などと共に大原真人の姓を与えられている。『藤氏家伝』下によれば,神亀のころ,桜井は「風流侍従」といわれたという。『万葉集』に歌2首。
(狩野久)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報