大友郷
おおともごう
真野郷の南にあり、南は錦部郷。現大津市の坂本地区を中心とする一帯に比定される。訓は「和名抄」諸本とも「於保止毛」(オホトモ)とする。郷名は他の古代の文献にみえないが、大友曰佐氏(天平二〇年四月二五日「写書所解」正倉院文書など)、大友村主氏(天平元年「志何郡古市郷計帳」同文書など)、大友民曰佐氏(天平勝宝五年六月一五日「仕丁送文」同文書など)など当郷を本貫地とする大友氏の名は数多く見いだせる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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