大句村(読み)おおくむら

日本歴史地名大系 「大句村」の解説

大句村
おおくむら

[現在地名]伊勢原市岡崎おかざき

東は城所きどころ村、西は西海地さいかち(現平塚市)、南は矢崎やさき(同上)、北は馬渡まわたり村に接する。大山道が通る。正保国絵図に「大句村」とみえる。

元禄一一年(一六九八)旗本中条・船橋・曾谷領の三給。平塚宿の定助郷を勤め、享保三年(一七一八)の助郷高一九〇石(「平塚宿助郷帳」県史九)。延宝九年(一六八一)八月の八ヵ村入会善波村内馬草山尋方につき返答書(県史六)によれば真田さなだ村・北金目きたかなめ(現平塚市)および当村など八ヵ村が、善波ぜんば村にある運上秣山の維持を幕府代官に提訴している。慶応二年(一八六六)一二月の借米救米割渡帳(県史八)によれば当村をはじめ日向ひなた村、酒井さかい(現厚木市)小鍋島こなべしま(現平塚市)の四ヵ村が曾谷氏に対し夫食の拝借を願出、翌年三月一軒につき玄米二斗が貸与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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