真田(読み)サナダ

デジタル大辞泉 「真田」の意味・読み・例文・類語

さなだ【真田】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「真田」姓の人物
真田重蔵さなだじゅうぞう
真田昌幸さなだまさゆき
真田幸村さなだゆきむら

さなだ【真田】

真田紐さなだひも」の略。
真田織り」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「真田」の意味・読み・例文・類語

さなだ【真田】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. さなだひも(真田紐)」の略。
      1. [初出の実例]「薬箱むこふのさなだ取てやり」(出典:雑俳・柳多留‐二(1767))
    2. さなだはなお(真田鼻緒)」の略。
      1. [初出の実例]「裏付もモウ、真田(サナダ)は倦たから買ておくんなさいましナ」(出典:滑稽本・古今百馬鹿(1814)上)
    3. さなだあみ(真田編)」、「さなだおり(真田織)」などの略。
      1. [初出の実例]「黒糸縅の袋真田の帯などしめ掛べし」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)二)
    4. ( 真田氏の紋所が六文銭であったところから ) 数字の六、または六〇のことをいう、芸人・理髪業者仲間の語。〔咄本・東都真衛(1804)〕
  2. [ 2 ] 謡曲。四番目物。廃曲。作者不詳。石橋山合戦で、真田与一真成(さだなり)は父義実の命をうけて股野五郎景久と戦い遂に討たれる。

さなだ【真田】

  1. 姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「真田」の解説

真田
さなだ

[現在地名]真田町大字長

小県郡の北部、かん川渓谷のうち、長谷寺沢ちようこくじさわの押出し扇状地にある集落。鳥居とりい峠を越えて上州とを結ぶ上州道(現国道一四四号)が通る。

応永七年(一四〇〇)「大塔物語」に「大手之一口者、禰津越後守遠光固之(中略)実田・横尾・曲尾人々、不非透間相戦」として、「実田さなだ」の名がみえる。天正八年(一五八〇)真田昌幸は、紀伊国高野山蓮華定院に、「真田郷之貴賤、於高野山宿坊之儀、如前可為貴院候」と真田郷住民の宿坊と定める契状を出した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「真田」の意味・わかりやすい解説

真田
さなだ

長野県中東部、小県郡(ちいさがたぐん)にあった旧町名(真田町(まち))。現在は上田(うえだ)市の北部を占め、東は群馬県に接する。旧真田町は1958年(昭和33)長(おさ)、傍陽(そえひ)、本原(もとはら)の3村が合併して町制施行。町名は真田一族の発祥地であることによる。2006年(平成18)上田市に合併。旧町域内を国道144号、406号が通じる。傍陽、本原地区は近世初期から成立していた純農村。北東部の長地区は四阿(あずまや)山麓(ろく)の菅平(すがだいら)とよばれる標高1300メートルほどの火山山麓高原を中心とする地で、長く隔絶された地域であったが、明治になりようやく開拓が進められた。本原は真田一族の本拠地で、戦国時代の居館跡(県史跡)が残る。四阿山中腹の的岩(まといわ)は天然記念物。菅平高原は夏のキャンプ、スポーツの合宿地、冬のスキー場、別荘地などとして開発が進んでいるが、県を代表する高原野菜の産地でもある。角間(かくま)渓谷に真田氏の隠し湯といわれる角間温泉がある。

[小林寛義]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真田」の意味・わかりやすい解説

真田
さなだ

長野県東部,上田市北東部の旧町域。上田盆地の北東に位置し,四阿山の南西斜面,千曲川支流の神川の上・中流域を占める。 1958年長村,傍陽村,本原村が合体して町制。 2006年上田市,丸子町,武石村と合体して上田市となった。地名の由来は中心集落の長 (おさ) が上田城主真田氏の出身地で,真田郷と呼ばれていたことによる。上田盆地に接する南部の農村地域では,古くから米作のほかリンゴなどの果樹栽培が行なわれる。北東部には菅平高原があり,高冷地野菜の栽培と観光業が発達。東部群馬県境の鳥居峠は歴史的に重要な交通路で,国道 144号線が通っており,菅平口で国道 406号線 (大笹街道) を分岐する。四阿山の的岩は国指定天然記念物。一部は上信越高原国立公園に属する。

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百科事典マイペディア 「真田」の意味・わかりやすい解説

真田[町]【さなだ】

長野県北東部,上田市に接する小県(ちいさがた)郡の旧町。古くは真田郷と呼ばれ,町名も真田氏にちなんでつけられた。高原野菜,果樹,花卉(かき)を産する。菅平(すがだいら)がある。2006年3月小県郡丸子町,武石村上田市へ編入。181.90km2。1万1811人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「真田」の意味・わかりやすい解説

真田 (さなだ)

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